第7章 円鑿方枘
『三蔵…なれてますねぇ?』
八戒がクスッと笑って言った。
『俺の師もたまにこんなことがあったからな…それでたまにやっていた。』
三蔵はそう言いつつ器用に三つ編みを編んでいく。
『衣月…出来たぞ…』
『んー…』
衣月はそう言いつつ寝かけている。
『起きろ…淫欲魔人っ!!』
ースパーンっ!!
『いたーい!三蔵のバカー!頭われる!!』
三蔵にハリセンで叩かれた衣月は抗議の声をあげた。
『そんな事で割れるような頭ならとっくに割れてるだろうが…』
三蔵は呆れて言った。
『なぁ…俺…腹減った…』
悟空がそう言うと悟空のお腹が鳴った。
『とりあえず…ご飯にしましょうか。』
八戒がそう言うとみんなで宿屋の外の飲食店に向かった。
『あの…悟浄…』
『ん?どしたの?』
里白が帰り道に悟浄に不安そうな顔で話しかけた。
『私の事…抱きたいと思いますか?』
『そりゃあ…抱きてぇけどさ…大切にしたいっつうか…』
『そうですか…悟浄がそういう事してくれないから…私に魅力がないからだと思ってました…』
『んなわけねぇよ…これでも俺…すんげぇ我慢してんのよ?』
『そうなんですか?だったら…ベッドに誘ってくれたっていいのに…』
『まぁな…なんかな〜そうもいかねぇんだわ…』
悟浄はそう言ってため息をついた。