• テキストサイズ

~桜の木の下で~

第7章 円鑿方枘



『三蔵…なれてますねぇ?』

八戒がクスッと笑って言った。

『俺の師もたまにこんなことがあったからな…それでたまにやっていた。』

三蔵はそう言いつつ器用に三つ編みを編んでいく。

『衣月…出来たぞ…』

『んー…』

衣月はそう言いつつ寝かけている。

『起きろ…淫欲魔人っ!!』

ースパーンっ!!

『いたーい!三蔵のバカー!頭われる!!』

三蔵にハリセンで叩かれた衣月は抗議の声をあげた。

『そんな事で割れるような頭ならとっくに割れてるだろうが…』

三蔵は呆れて言った。

『なぁ…俺…腹減った…』

悟空がそう言うと悟空のお腹が鳴った。

『とりあえず…ご飯にしましょうか。』

八戒がそう言うとみんなで宿屋の外の飲食店に向かった。








『あの…悟浄…』

『ん?どしたの?』

里白が帰り道に悟浄に不安そうな顔で話しかけた。

『私の事…抱きたいと思いますか?』

『そりゃあ…抱きてぇけどさ…大切にしたいっつうか…』

『そうですか…悟浄がそういう事してくれないから…私に魅力がないからだと思ってました…』

『んなわけねぇよ…これでも俺…すんげぇ我慢してんのよ?』

『そうなんですか?だったら…ベッドに誘ってくれたっていいのに…』


『まぁな…なんかな〜そうもいかねぇんだわ…』

悟浄はそう言ってため息をついた。
/ 168ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp