第6章 直情径行
『じゃ、あたしは買いたいものがあるから行くー』
と衣月。
『私も買わないといけないものがあって…』
と里白。
もちろん、悟空もついて行くとなり…
『ついでにタバコも頼む。』
と言ってクレジットカードを渡して俺は行かんと主張する。
『悟浄はお留守番。いいですね?』
『はい…』
悟浄は里白の後ろになにか見えた気がした。
『じゃ、お留守番まかせましたよ。』
八戒が微笑んで言った。
『さてと、買い物は終えましたね。買い忘れはないですね。』
八戒はそう言ってメモと買い物した物を見合わせた。
『なぁ…あそこにある肉まん食べたい…腹減った…』
悟空のお腹が鳴った。
『それじゃ、悟空は八戒と行って食べておいで?あたしと里白は買いたいもの買ってくる!』
と衣月。
『分かりました。それでは、用が済んだらお店で待ってるので来てくださいね。』
『はーい!!里白…いくよ!』
衣月がそう言うと里白は
『はい!』
と言ってついて行った。
その頃、留守番していた悟浄と三蔵は……?
『最近、オタクのほうはどうなのよ。』
『どうってなんだ。』
『どこまで進んだ?ってこと。』
三蔵は新聞から目を離さず悟浄の問いにタバコに火をつけて紫煙を燻らせてから
『抱いた。』
としれっと言った。
『はっ!?』
『河童のくせにまだ抱いてねぇのか…エロ河童の名が廃るな。』
三蔵はそう言うと鼻で笑った。
『んなっ!!俺が抱いてねぇとは言ってねぇだろ!お前だって坊主のくせにやること早すぎなんだよっ!』
『ほぉ…だったらお前は抱いてるんだろ?』
『なんで…んなっことまでお前に教えなきゃなんねえぇんだよっ!!ついこの間までチェリーボーイだったくせによっ!!』