第6章 直情径行
『これ、いつ着てたやつですか?丈が短いんですが…』
法衣は里白の膝丈までしかなかった。
『あらま…15歳くらいの時のやつだからなぁ…』
『なんでそんなの持ってきてるんですか…』
『なにかに使えるかなーと!まぁ、これでよし!はい!足袋と草履。』
4人のところに戻った衣月と里白。
『見てみてー!出来た!!』
衣月がそう言いつつ戻ってきた。
里白は恥ずかしそうに出てきた。
黒い法衣に白い帯。
髪は後ろでひとつに纏めていた。
後ろには風呂敷包み。
中にはさっき着ていた服が入っている。
一応、見た目は修行中の尼僧。
『里白…似合ってるじゃん!』
悟空がそう言って笑った。
『そっ…そうですか?』
里白は恥ずかしそうにしていた。
『ヒュ〜素敵なお嬢さんじゃ〜ん!』
悟浄はそう言って微笑んでいた。
里白は悟浄の隣に衣月は三蔵の膝の上に乗った。
『なぁ…里白…今回はしょうがないけどさ。そういうのはベットの上で着てくんねぇ?』
悟浄は里白に耳打ちした。
『かっ…考えときます…』
里白の顔は更に赤くなった。
『あれー?なんで里白の顔赤いんだ??具合わりーのか??』
『いや、大丈夫ですよ?悟空…ちょっと熱くて火照ってるだけなので。』
『そうなのか?』
『はい。』
何事もなく、村に入って宿屋についた。
部屋は6人部屋しか空いてなかった。
『買い出しに行きますけど…この先に村や街がないので多く買わないといけないんですよね…』
八戒が困ったように言った。