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~桜の木の下で~

第6章 直情径行



『別に俺は抱いたとしか言ってない。』

『あーそうですか!こっちだってあんなことやコーンなことだってしてますよっ!!』

『ほぉ…あんなことやあんなことか…』

『そういう三蔵さまだってやることやってんだろっ!!人前でイチャつきやがって!!』

『俺の女なんだ。いつそうしようが勝手だろ?』

『あーそうですかー!どうせ、最後までしたんだろ?』

『最後までってどこまでだ?』

『最後っつったら…うんまぁ、あれだろ…気分がノッてきたら出るもんがあるだろうがっ!』

『………したな。』

三蔵はいつの間にか吸い終えて、2本目のタバコに火をつけて紫煙を燻らせながら言った。

『じゃ、衣月ちゃんとどんなプレイしたのよっ!!』


『二人とも?何を話してるんですか?』
『悟浄…なんの話してるの?』

八戒と里白が後ろに何かを纏わせながら入ってきた。

『なになに!!エロい話?あたしもするー!』

『衣月!そこで乗らないでください!』


『え?なに?食いもんの話?』
『悟空…?』

八戒に名前を呼ばれた悟空はなにか聞いてはいけないことを聞いた気がして黙り込んだ。


『さてと、僕は厨房を借りて夕飯の支度でもしてきますかね。』

八戒はそう言って部屋を出た。

『じゃ、俺は遊びにいってくる!!』

と言って部屋を出ていった。


『あ!そうだ!三蔵!これあげる!』

衣月は三蔵に箱を渡した。

それを受け取る三蔵。

中に入っていたのは。

堂々と〖我爱你〗と書かれたZIPPO。

それを見て三蔵は鼻で笑った。
その顔はどこか嬉しそうに見えた。


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