第6章 直情径行
『そうですけど…そこは…ね?2人だけの時に…』
『それもそうか…おーい…お二人さーん?小猿ちゃんの顔から湯気が出る前にやめとけよー!』
『…………。』
悟空は悟浄にからかわれても言い返す余裕がないくらい衣月と三蔵の熱いキスを見て顔を真っ赤にしていた。
しばらくすると次の村についたのだがーー
村の入口に看板があった。
『これより先は女人禁制。ただし、仏道に通ずる者は許可する。なにこれ…男女差別よくない!!この世の人間はほとんどが女の○○○から産まれてんだぞ!!』
こんなキレ方をするのはただ一人。
衣月。
『まったく…間違ってないですけど…ストレートすぎますって……』
呆れたように突っ込む里白。
『どうします?三蔵…』
困ったように言う八戒。
『衣月は三蔵法師だからともかく…問題は里白だな。』
と三蔵が言うとタバコに火を付けた。
『うーん…あ!!そうだ。弟子ってことにしとこ!そうすれば問題ないかも!』
衣月はそう言いつつ何故か三蔵の股間をさりげなく揉み揉み。
『おい…衣月…さっきからどこ触ってんだ…』
呆れたようにタバコを吸いつつ言う三蔵。
『え?なにって三蔵のち○こ!!』
衣月は元気よく答える。
『襲われてぇのか?』
『はい。襲ってください。』
『お前なぁ……。』
三蔵は更に呆れた。
『という事で~…里白いくよ!みんなちょっと待っててね?』
衣月は三蔵の膝からピョンッと降りると荷物を持って近くの木の影に里白を引っ張っていった。
というより…里白をヒョイッとお姫様抱っこし
た。
『えっ!?ちょっ…』
さすがに里白も驚いて声をあげた。
里白を木の影に連れていくと荷物から黒い法衣を取り出した。
『はい!これ着て。』
衣月は里白に法衣を渡した。