第5章 五里霧中
『衣月にしか効かない秘密の言葉があるんですよ。それは秘密ですけどね?』
『そうなのか…』
紅孩児はよく分からないが納得しようとしていた。
色んな店に入ってはキャッキャッと騒ぐ里白に独角兕も可愛いなと思っていた。
『衣月!これ似合うんじゃないですか?』
『あーいいかも!里白にはこれが似合うよ!』
『えー…これは胸あきすぎだし…肌を露出しすぎなような…』
『里白はこれくらい着ないと!!』
『じゃ…着てみますか…』
そんなこんなで買い物を終えた2人は宿に帰ることにした。
『送って行くぞ?家はどこだ?』
独角兕が荷物を2人に渡そうとしつつ言った。
『大丈夫ですよ。すぐそこなので。今日はありがとうございました。』
里白はそう言ってペコりと頭を下げると荷物を受け取って衣月の手を取って宿屋に向かって歩き出した。
『紅…あいつら…可愛いやつらだったな…』
『あぁ…そうだな。』
2人が去った後にこんな事を話す紅孩児と独角兕だった。
『ただいま〜!』
『あぁ…』
衣月が部屋に帰ってくると三蔵はメガネをかけて新聞を読んでいた。
『見てみてー!これ!やばくない!?』
衣月が袋から取り出したのは紫色のベビードール。もちろん、かなりスケスケなものだ。
『そんなもん…どうするんだ?』
三蔵はポカーンとしつつ言った。
『え?着るに決まってんじゃん?これ着て三蔵と○○○を触ってもらったり〜おっぱい揉まれたり〜○○○に○○○を入れてパンパンしたりすんの!!』
『おい…その発言はアウトだろ…』
『え?そなの?』
『はぁ……。』
あまりにどストレートな衣月の発言に呆れつつ内心は欲望に忠実な衣月にこんな自分でも愛してくれるのだと感謝をした。