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~桜の木の下で~

第21章 体がいくつあっても足りない!!



『なんてことが…最近ずっと!!』

衣月は悟浄達の家に来ていた。

あれから、悟浄と八戒の住んでいた家に里白が住むという形で住んでいる。

『まぁ、そりゃ…アイツなんだかんだで独占欲強いからなぁ…そんな状態でここに来ていいわけ?』

悟浄がそう言ってタバコに火をつける。

『いや、よろしくはない…よろしくないけど…三蔵ってあの性格じゃん?だから…新しく入った修行僧の子達にさ〖んなもん…てめぇでなんとかしろ〗で済ませちゃうわけよ。』

衣月もそう言うとため息をついてからタバコに火をつけた。

『そうすると、衣月が話しやすいから話しかけてくる確率が高い…寺院にいると話しかけられるから夜が怖いと。』

『はい、里白…ご名答…するのはいいけどなんかさ…ただ、欲をぶつけられてるって感じがして嫌なんだよね…旅してた時の方が優しくしてくれて愛されてるなってすごく幸せでさ…』

そう言って紫煙を燻らせる衣月は無表情に近かった。

『コレは何とかしないといけませんね。』

会話をただ聞くだけだった八戒がそう言って立ち上がると何処かに電話をかけた。

『どうも。ご無沙汰していますね。今からうちに来てください。法衣じゃない格好で来てくださいね。絶対ですよ?』

そう言うと八戒は電話を切った。

『さてと、悟浄?前に里白に拒否されて着てもらえなくて突き返されたって言ってた服ってまだあります?』

八戒は悟浄に向き直って言った。

『あるけどよ…衣月にはサイズ合わねぇだろ?』

『時間がありません。とりあえず、それ貰えます?』

『おぉう…』

悟浄はその服を取りに向かった。

『里白?お化粧を衣月にしてあげてください。チャクラはなるべく隠すように出来ます?』

『はい。なるべくやってみます。』


八戒はテキパキと2人に指示を出していった。

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