第19章 一樹之陰
『そりゃ…金蝉のことは…好きだよ?だから…遊びまくっても…そういうのしないようにしてきたのにっ!!それなのに…』
衣月は下半身の痛みと色んな想いが溢れて泣いていた。
『衣月…それ…本当か?』
『金蝉………いたんだ…』
悟空が連れてきた金蝉がそこにはいた。
『とりあえず、その話は後です。一旦、皆さんはこの部屋から出てください…衣月の怪我の様子を見ます。』
里白が落ち着いた様子でそう言うと4人は部屋から出た。
『衣月…落ち着いて聞いてください。あなたの女性器はもう、子を成すことは出来ないと思います。火傷は1週間も経てばアナタの回復力なら治るでしょうけど…』
衣月の下半身を見た里白は悲しそうに言った。
『そっか…医学知識がある里白がそう言うなら間違いないね…』
衣月はそう言って笑っていた。
その後…悟空が遊び疲れて寝てしまった後にあったことを天蓬が代わりに説明した。
『分かった。俺が衣月の怪我の治療を手伝う。』
そう言い出したのは金蝉だ。
『いや、いいよ…金蝉だって忙しいじゃん…』
衣月は断った。
『いや、そうなったのは俺にも責任がある。どうせ、お前の好きはあの時の好きだろう。俺は女の里白だろうとお前を触らせたくない。』
と言う金蝉の言葉に衣月も圧倒されて承諾した。
それから衣月と悟空と金蝉との生活が始まった。