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~桜の木の下で~

第18章 悪木盗泉



『悟浄…今は嫌です。』

『分かってる…けど…俺だって嫉妬くらいするぜ?里白の中には今…さっきの男と今まで寝てきた男の事がある…分かってたって…俺のものにしたいって思っちまうんだ…』

里白は悟浄にベットに押し倒されていた。

『悟浄のことは大好きです。大好きだけど…疼いてしまった快感を思い出してしまってどうしたらいいか分からなくて…こんな自分がアナタに抱かれてもいいのかって思うんです。』

『気にすんな。そんなの俺が忘れさせてやる…』

『悟浄…抱いてください…』

『任せな…』


2人は深く重なり合い、深く交わり合った。







『ゴホッゴホッ…あ…』

衣月は咳き込んでまた血を吐いた。

『衣月…こっち来い。』

三蔵の言葉に衣月は三蔵に近づく。

『えっ!?ちょっ…』

突然、服を脱がされた衣月はさすがに驚いた。

『はぁ…何故、言わなかった。』

三蔵は衣月の乳首が切れて血を止めるためかガーゼが貼られているのを見た。

『言ったら怒るじゃん…』

『怒るに決まってるだろうが…』

『いだっ…』

三蔵はそのガーゼを剥がした。
血は止まっていたが赤く痛々しい傷がある。

『あっ…いだァ…ぁっ…』

三蔵に乳首に舌を這わされ、痛いと言いつつ衣月の体はピクピクしていた。

『いつだ?』

『寺を出る時に戦って…多分、ノーブラだったから娑羅の硬いとこで切れたのかも……』

『無茶しやがって…衣月…確かに光明三蔵は俺を息子として育ててくれた。事実上、俺とお前は姉弟だ。だが…俺はお前を女として愛してしまった。それで罪だと言うならそれでいい。どんな罰でも受けてやる。お前を女として愛してしまったと気づいた時からそれくらいの覚悟は出来ている。』

三蔵は衣月を力強く抱きしめると優しい口調で言った。

『うん…大好き…愛してる…』

『あぁ…俺もだ。』

2人は噛み付くようにキスをした。結ばれたあの日のように。




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