第10章 まったり休日
リヴァイに抱きしめられてから数日。
壁外調査まで残り数日を切った今日この頃。
ティアナとベルは調整日だったため、街へ来ていた。
「ティアナ、そわそわしすぎ」
「だって、、」
訓練兵時代からベルと仲良くなるまではずっと、ティアナは
調整日も自主練に使っていたため街へ来たことがない。
そのため、兵舎を出てからベルに言われるほど誰が見ても分かる
くらいにはそわそわしていた。
ティアナは外出用の服は持っていなくて、ベルのを借りた。
ベルの方が身長が高いからサイズは少しあってないけど。
「ティアナ、絶対に私から離れちゃだめだよ」
「もう、分かってる」
「…絶対だよ?」
念を押すベルは、内心不安でいっぱいだった。
ベルの前ではよく感情を表すようになったものの、まだほかの兵士には
ぎこちないし普段無表情なのは変わってない。
そのティアナが誰が見ても分かるほどにキラキラした目をして、
わくわくしてるのだ。いつもはクールなティアナの子供っぽい、
幼い一面が表に出ている。
そんな可愛すぎるティアナに何が起こるかわからない。
ベルは本気で心配していた。