第7章 初めての友達
どうせだからおいしい茶を飲ませてやろうと準備を始める。
お湯を沸かしている途中、妙に静かなことに気付く。
「おい、ティアナ?」
「…」
…寝てやがった。
いったん火を止めて、座った状態で寝ているティアナをソファに
横たえる。そして布団をもってきて掛けてあげた。
無防備な寝顔。こんなにも安心して寝られると男としては思う
ところがある。まぁリヴァイ自身は襲ったりしないと誓えるが。
万が一他の男だったら…って前にもティアナに忠告したはずだが、
しかしおそらく前の時のことで俺は安心されてるのだろうとも思う。
とりあえず紅茶を飲むか...と準備を再開した。
ティアナがリヴァイの淹れた紅茶を飲むのはまたの機会に
なりそうだった。
・・・
書類の山が片付いて、そろそろ寝ようと立ち上がるリヴァイ。
ティアナのほうを窺うと、夕方から変わらずぐっすり寝ている。
途中で起きるまで寝かせるつもりだったが、起きなかったのは
予想外だ。不本意ながら、今夜も泊めることになるだろう。
お風呂に入る前にティアナをベットに移動させる。
…ティアナを見るリヴァイの表情は、無意識なのだろうが
普段は滅多に見せないような穏やかな顔だった。