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【進撃の巨人/リヴァイ】心の氷が溶けるまで。

第6章 縮まる距離




一方、ティアナは道に迷っていた。


リヴァイの部屋に来たことはなく、しかも部屋の先の廊下は分岐
していて困った。

仕方ないのでとりあえず右の廊下を進む。


…すると、運が良かったようで見覚えのある廊下にたどり着いた。
安心して歩いていると、まさかのエルヴィンに会ってしまった。
丁度執務室に行く途中だったのだ。


「ティアナ、朝からここで何してるんだ?」

「…いえ、ちょっと色々ありまして」

「ティアナ?」


エルヴィンは訳が分から無そうだったが、ティアナは急いで
いたのですぐに失礼した。


その後は誰にも会わずに部屋へ帰ることが出来た。
急いで入浴の準備をすると超特急の速さでお風呂へ向かい、
入ってきた後も同じスピードで用意して朝食に向かった。

同室の子はまたしても入れ違いになったようで、誰かは
わからなかった。



ティアナは食堂でようやく一息つく。
余裕が出てくると思い出すのは今朝の事件。

混乱してリヴァイに変なことを言った気もするし、
多分、ていうか絶対、同じとこで寝たんだろうし。
寝顔も見られたし、廊下から短くない距離を運んで
もらったのだろうし。

急に叫ばないようにするのが大変だった。

考えれば考えるほど、自分の失態が目に付く。
初めからやらかしてばかりで(しかも幹部に)、
この先の生活が不安になるティアナだった。


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