第5章 所属班発表と、奇行種との遭遇
食堂に着くと、もうすでにほとんど揃っているようだった。
新兵たちは奥の方で固まって座っていたため、ティアナも
加わろうとそちらへ向かう。
ティアナが席に着いて少しして団長と誰かが入って来た。
二人を見て女性兵士が(新兵も)目をハートにさせてたのは、
さすがのティアナもびっくりした。
エルヴィンはわかるが、もう一人にもその視線が向いている
のを見て疑問に思うティアナ。
確かに顔はイケメンの部類かもだけど、エルヴィンと並ぶと特に
身長の小ささが目立つし、いかにも人を見下してそうな鋭い三白眼。
じっと観察していたティアナはその人と目が合って慌てて
そらしたが、男はそらさずに少しの間見ていた。
二人が席に着き、新兵歓迎会は始まる。
・・・
司会役の兵士が会を進め、団長の言葉、幹部の紹介、みんなの
自己紹介などを行った。
…ちなみにあのエルヴィンといた兵士はリヴァイというらしく、
しかも兵士長だった。
そして待ちに待った(?)所属班の発表。
新兵がアルファベット順にどこに入るのか読み上げられるのだ。
ティアナは静かに順番を待つ。
「…ティアナ・ローエ、ナナバ班…」
ナナバは優しい印象だ。訓練兵時代にいたうざい上官とは正反対そうで
ティアナは安心した。