• テキストサイズ

【進撃の巨人/リヴァイ】心の氷が溶けるまで。

第11章 初陣




数年前までは壁内だったウォール・マリア。

市街区はまだ建物がそのまま残っており、だが所々破壊されて
いるなど廃墟になっているのがわかる。


「前方南東方向より、5m級接近!」


そちらのほうを見れば、まだ少し遠いけど巨人がこちらへ
近づいてきていた。


「ティアナ、ここは援護班に任せて。前を向きなさい」


横にいたナナバさんに注意される。
実際の巨人討伐の場面を見ていたかったけど、指示に従って前に
向き直した。


・*・


「展開せよ!」


やがて市街区を抜け、エルヴィンの指示により長距離索敵陣形を
展開する。

ティアナ達新兵は基本伝達と呼ばれる役割を充てられた。
ミッドナイトの他にもう一頭の予備の馬と並走する。
ティアナは右翼側にある次列四・伝達だ。
マルクやカイもその前と後ろの伝達だった。

ナナバは初列索敵班で、ほかのナナバ班の兵士はティアナ達新兵の
周りにいる索敵支援班になった。

これはティアナ達に限らず、どの班でも同じような構成になって
いるらしい(ベル情報)。




「―…ッ!」


しばらくは何もなく平穏に進んでいたが、右翼側の端から赤の
信煙弾が上がったのが見えた。
ティアナも赤を選んで装着し、上に向かって打つ。

少しして緑の信煙弾が打たれ、その方向へと向きを変えた。

/ 156ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp