第10章 まったり休日
ふとティアナ達のいる店にハンジとモブリットが入っていくのが
目に入って、リヴァイは我に返り兵舎に向かって歩き出す。
時間を浪費しすぎた。まだ仕事は残っているのに。
…だがしかし、それはハンジも同じはずだが。
相変わらずだ。毎年新兵の初陣の前はああやって新兵のところを
まわっている。
たとえ気休めであろうとなかろうと部下を、仲間を想う気持ちは
皆同じだ。それゆえの行動は肯定こそすれ否定などしない。
エルヴィンがそれを知っていて他の幹部に回す仕事を多くするのは
勘弁してほしいし、
…認めるのは癪だが。
リヴァイは特に。ティアナの無事を心から願っている。
確かにティアナは実力が飛びぬけてるし、リヴァイ自身が訓練した
のだから生存率は飛躍的に上がったが、それでも100%無事で
いられるかなんて確証はどこにもない。
何が起こるかわからないのはどこでもそうだが、特に壁外ではそれが
当たり前なのだから―――
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…あれですね、少し時間が空くとだめですね、はい。