第6章 惚気対決 『キミのとなりで ずっと』より
「本当だね?聞いたからね?男に二言はないね?」
「当たり前だ!」
しつこく確認するニノに潤がキレ気味に断言すると、ニノはにっこり笑って翔くんを見上げた。
「やったー♡翔ちゃん、潤くんが智のバングル見せてくれるってー♡」
「う、うん…良かったね、カズ…」
ニノの変わり身の早さに翔くんも戸惑いを隠せてないけど、潤は呆然としていて。
「もう…ニノの口車に乗せられちゃって…」
ガクンと落ちた肩を智が苦笑しながら叩くけど
「ごめん…」
「別に謝ることじゃないけど…そんなに見せたくないの?」
その口はちょっと拗ねたように尖ってた。
その顔を見て、潤が優しく微笑む。
「見せたくないわけじゃないよ。ニノの言うみたいに見せびらかして自慢したい気持ちはあるんだ。でも智と2人だけの秘密にしておきたいって気持ちもあってさ」
潤の声が、視線が、甘い!
ポッと赤くなった智が可愛い!
なんか見てるこっちが恥ずかしい!
慌てて視線を逸らしたけど
「カズ、本当に見せびらかすのはやめてね?」
「なんでー?俺の宝ものだもん♡みんなに見せたいよー♡」
「恥ずかしいよ///」
こっちのバカップルも安定のラブラブっぷりで、抱き合ったままイチャイチャしてる。
どこを見ていいか分からなくなって隣を見たら、やっぱり困ったように視線を泳がせていた風ぽんと目が合った。
「どっちも見てるのが恥ずかしいくらいラブラブだね」
「本当に…でも微笑ましいね」
2人で顔を見合わせてふふっと笑ったら、その風ぽんの笑顔がすごく可愛くて。
ドキッとしたけど、それはまだ誰にもナイショにしておこう。
とりあえず、智のプレゼントを見せてもらえる日が楽しみだ。
end