第6章 惚気対決 『キミのとなりで ずっと』より
-Mside-
「ねぇねぇ!見たいの!見せてー!」
俺は今、猛烈にニノから迫られている。
俺の腕を掴んでブンブン振り回す姿は、まぁ可愛いと思わなくもないけど…
当然それ以上の感情なんてあるわけない。
「潤!近い!離れろ!」
「俺じゃなくてニノに言え!」
それなのに嫉妬した翔から文句言われて…理不尽だ!!
智はニコニコ見てるだけで。
どうせなら智にヤキモチ妬いてほしいんだけどな。
まぁ、相手がニノだし。
この程度じゃ智はヤキモチなんか妬かないか。
思わず、はぁーっとでっかいため息を吐いたら、ニノにキッと睨まれた。
「そんな意地悪すると泣くよ?」
「おまっ…それ立派な脅迫だからな!?」
うるうるの上目遣いで睨まれても怖くもなんともないが。
これで本当にニノが泣こうもんなら、確実に俺が翔と智に怒られるだろ!マジでやめろ!
「脅迫じゃないもん!お願いしてるんだもん!」
でもニノは頬を膨らませて、更に目を潤ませた。
さっきからニノが何を騒いでいるのかと言うと…
先日の誕生日に智からもらったバングル。
それを見せてくれと言ってるんだ。
智が教えちゃったらしいんだよなー。
別に言ったっていいんだけど。
全然いいんだけど。
何となく2人だけの秘密にしておきたかったとか思ってしまう俺は、小さい男なんだろうか…