第3章 カルピスと公安の男
「凛子さん次、何飲むの? 」
「うーん。黒糖梅酒かカルピスで悩んでる」
「本当にお酒弱いんだね。顔赤いけど大丈夫? 」
「大丈夫。黒糖梅酒のソーダ割りにする」
降谷さんは何杯目だろう。強いのか肌が黒いからなのか、顔色が全く変わってない。お酒が飲めないことで過去大変な思いをしてきた私は純粋に羨ましかった
「ずっとアメリカで仕事してたの? 」
「うん、まぁそうかな。日本も長いけど」
「日本でもそんなに仕事があるんですねぇ」
「そんなにないわよ。降谷さん達が守ってくれてるから」
「日本の警察は優秀ですからね」
「……本当にね」
「やけに素直ですね? 」
「だって私もいたからさ。一応」
「そうなの?! 」
「え?知らなかったの? てっきり調べてるのかと……」
「そこまではさすがに。名前と顔が限界でした」
「あと電話番号もでしょ」