第3章 カルピスと公安の男
「なっ……!! 」
え、図星? イケメンなのに?!
「と、とにかく今日初めて来た君にだけには言われたくない……」
「私は日本の男に興味無いだけですー」
「相手にされないだけじゃないのか? 話すと色気ないもんな」
なんだとこら!
「そっちこそ、薬盛って連れ込むぐらいしかやってないから口説き方知らないんじゃないの? 」
「口説かれたかったんですか? ならもっとテクニック身につけてくださいよ。FBIでもハニトラぐらいするでしょう……まぁ、君には無理だろうけど」
「う、うるさい」
「もしかして、初めてなのはラブホだけじゃないとか? 」
「んなわけあるか! 馬鹿にすんな!! 」
「ほら、そういう所ですよ。なんだろ……抱きたいとか微塵も感じさせない雰囲気」
「ガードが固いんですぅ。大和撫子なんで」
「どっちかと言うとじゃじゃ馬だろ。赤井も大変だな。君の子守りはなかなか手がかかりそうだ」
「シュウは私の能力を最大限に引き出してくれたわ。女ってだけで見縊る日本の警察と違って! 」
景色が反転して、シャンデリアが見える
「へぇ……じゃあ、とくと見せてくれ。日本の警察が失った君の能力とやらを」
そ、そっち方面の能力ではないんだけど……と言いたかったが、さすがにもう引き下がれない。私はただ降谷さんの向こうに見えるシャンデリアを眺めていた
to be continued…