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【DC夢裏あり】公安の彼とFBIの彼女【降谷零】

第3章 カルピスと公安の男


「気が付きましたか? 」
目を開けると先程まで一緒に食事をしていた男の顔がある。近い。綺麗な顔だ……って見蕩れてる場合ではない
「ここどこ? 」
「ホテルです」
ビジネスホテルにしては部屋が広いし、寝かされているベッドも広い。部屋の内装もやけに可愛らしい気がする
「酔っ払いの介抱はしたくないって言ってなかったっけ? 」
「眠ってしまった女性ぐらいなら大丈夫です」
「もう何もしないって言ってたのに……」
「たぶんって言ったはずです」
悔しい
「凛子さんはターゲットと接触する仕事には慣れてないんですね。そういえば電話でも無理だとか何とか言って渋ってたような」
うっ、見抜かれている
「大丈夫です。さすがにもう何もしませんから」
「たぶんでしょ? 」
「まぁ、そうですね」
「それよりここ本当にどこなの? 拉致するにしてはやけにいい部屋みたいだけど」
「ラブホテルですよ」
「……あぁ、あのお城みたいなやつか。初めて来た」
「えぇっ?! 」
「だ、だって、アメリカにはないんだもん」
「いや、でも日本にいた時とか、帰国した時とかに……」
「ねーよ! あ、このベッドが回転するの? 」
「しませんよ。いつの時代の話ですか 」
「つまんない……帰る」
「どさくさに紛れて帰ろうとしないでください」
「え? ダメ? 何すんのよこんなと……」
ここが本来何をするための場所なのかを思い出してそれ以上は言えなくなった
「と、とにかく帰る」
早く逃げなければ
「ダメです」
「最初からこういう目的だったの? 」
「え……いや、別にそういうつもりでは。場所が場所だからあれですけど、別にそれ目当てだったわけではないですから! 」
何をテンパってるんだこの男は
「……降谷さんって、もしかして、仕事以外でこういう所使ったことない? 」
慌てふためく年下男を眺めていたら心の声が漏れてしまった
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