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【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】

第4章 5月


「桃ちゃん!」
「有希子さん!優作さん!」

待ち合わせ場所で、有希子と桃が熱いハグをする。有希子は、体を離すと不満げに唇を尖らせた。

「もう、お義母さんって呼んでって言ってるじゃない」
「あははは、すみません。慣れなくて…お義母さん?」
「んー!もう!可愛いから許しちゃう!誕生日おめでとう桃ちゃん」
「おめでとう」

有希子と優作がそう笑顔で言うと、桃は照れくさそうにはにかんでお礼を言った。るんるんと有希子は、桃の腕を抱くと行きましょう!と近くのブランド店などが建ち並ぶ通りを進んで行き、新一達もそれに続いて行った。

◆◆◆◆◆◆

ショッピングを終えて、お義父さんが予約してくださったレストランでディナーを食べる。
私がビーフシチューが好きだと聞いて、美味しいお店を予約してくれたらしい。
ゴロゴロと野菜や牛肉の入った赤ワインのビーフシチューはとても美味しい。お肉が口の中で溶ける。
店の雰囲気も落ち着いていて、とても素敵だ。

「ん〜、美味しい…」
「はははは、気に入ってくれて良かったよ」
「お誕生日プレゼントもあれくらいで良かったの?」
「じ、充分です」

ブランド店を連れ回され、沢山試着し有希子お義母さんがどんどん買ってあげる!と片っ端から買おうとするので止めるのに必死だった。

「新ちゃんと快ちゃんとも仲良くやれてるかしら」
「はい」
「快斗くんはともかく、うちの息子に嫌な事されたら言うんだよ?」
「父さん!」
「新一ドSだからなー」
「快斗!」

ふふふ、と笑うと有希子お義母さんが新ちゃんを見てニヤニヤとする。

「大丈夫よ、優作。新ちゃんはね、桃ちゃん大好きだから」
「そうだったね」
「電話すると、桃ちゃん桃ちゃん言ってるんだから」
「か、母さん…」
「有希子さん、俺も負けてませんよ」

顔を赤くする新ちゃんに対し、快斗は笑顔。新ちゃんがチラリとこちらを見たので、ニコリと微笑んだ。
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