第1章 天童覚~誰に抱かれているの?~
「何本入ってる?」
「あっ・・ダメだよ・・」
「感想じゃなくて、僕が聞いてるのは本数ね。早く答えなヨ、抜くよ?」
素直じゃない所がある彼女は、ダメと言いつつ凄い欲しがりでその証拠に俺の指を強く締め付けている。
早く押し倒して欲しいんだろうけど簡単には言いなりにならない。
彼女が答えようとする度に、膣壁を刺激して答えさせないようにしている俺も相当素直じゃないけどね。
「3本・・入ってる・・お願い、覚の入れて?」
「じゃ、ベットの上に足広げて座ってヨ」
ベッドが軋む音と共に大きく広げられる脚。
膝だけ閉じることで少しの恥じらいを見せているつもりでも、膝からつま先にかけての大きな開きが欲望を表していた。手をベルトにかけカチャリと、わざと音を立てて外す仕草を濡れた目で見ていた。
焦らなくても俺のモノも、もう収まりが効かなくなっている。
「安心してヨ。もう焦らさないからサ」
亀頭をあてがい、蜜の中に飲み込まれていく感覚をゆっくりと味わいながら挿入していく。
本当は俺だって一気に奥底まで突きたいけれど、1㎝中に入る毎に彼女を侵食していると感じたい。
「名前、呼んでヨ」
「ぁあん!さ・・さとり」
快楽で口と膣の両方から垂れ流す液体がこの上なく淫らだ。だけどね、細めた目が気に入らないよ。
「ちゃんと目を開いて?じゃないと止めるヨ」
「それはぁ、ダメ・・」
一気に締まる膣に欲望の全てを持っていかされそうになるのを耐える。
まったく・・日に日に悪い子になっていくね、俺好みの。
額をこすり合わせて啄む唇。優しく問いかける。
「わかる?君のアソコはもう俺の形になってるヨ」
徐々に速まる腰の動きに零れる涙と涎を舐めとり、無理やり目を開かせる。旦那の事なんて1ミリも思い出させない。
「君を抱いているのは誰か、ちゃんと見てネ」
ー終わりー