important Birthday(太輔くんB.D記念)
第1章 不安な時間
夜になり雨が小降りになった頃、ようやく新幹線が運行再開したとニュースが流れた。
私はすぐに太輔に電話するも、まだ繋がらない。
時刻は、23時
あと1時間で今日が終わる。
私の心が限界を迎えようとする頃、玄関の扉が開く音がした。
急いで玄関に向かうと、そこには少し疲れた顔をしていたけど、元気そうな太輔がいた。
太輔「ただいま。遅くなってごめんな」
「太輔…………」
太輔の顔を見た途端、我慢していた物が涙となって流れた。
「ずっと心配してたんだから………太輔の携帯繋がらないし………ニュースで太輔が乗った新幹線止まってるって言ってたし……」
太輔「心配させてごめんな」
そう言うと、泣きじゃくる私を太輔は強く抱きしめてくれた。