important Birthday(太輔くんB.D記念)
第2章 大切な人
泣きやんだ私の手を引き、2人でリビングに向かった。
そこにはテーブルいっぱいの料理が並んでいた。
太輔「これ全部が?」
「うん。今日で私達付き合って3年だし、それに今日は太輔の誕生日だから」
太輔「ありがとう」
時間ギリギリだけど、なんとか間に合った記念の日。
止まっていた新幹線の中での出来事を楽しそうに話す彼を見て、改めて私にとって彼はなくてはならない存在だと思った。
連絡の取れなかったあの不安な時間は、神様が与えた試練。
太輔が私にとってすごく大切な人だという事を、気づかせる時間だったのかもしれない。
「太輔?」
太輔「ん?」
「Happy Birthday」
ニコッと笑う私に、太輔もとびっきりの笑顔でお返しをくれた。
〜Happy Birthday to TAISUKE〜
ーendー