第6章 高尾和成~黒子のバスケ~
デート、といってもそんなにごちゃごちゃしたところには連れていかない。というより連れていけない。この間足元のカバンにすら気付かずにこけていたことがあったから。
連れてきたのは映画館。結構暗いからちゃんと手を繋いで階段をのぼらせる。
映画が始まったとき、は目を輝かせて見ていた。の表情は少し分かりにくいけど目だけは違った。
目の輝きとか、目の開き具合とか、そんなんでなんとなくだけど大概の感情はわかる。
だから、待ち合わせ場所に来るまでに何かはあった事はわかる。でも何があったんだ?
って考えてるうちに映画が始まった。