第6章 声
さぁ、東京です。
───東京です。
───私の家どこだろう...
ああああぁぁ私地図読めないんだって!ほんと自分でも呆れるぐらい方向音痴なんだって!!
?「あのー...お困りですか?」
───はい?
後ろから声がした。振り返るとそこには漫画にでてきそうなほど綺麗な女性が。
女性「あ、ごめんなさい。ずっとここに立っていらしたので...何かお困りなのかと...」
夏海「えっ...あっ、あのっ」
女性「ん?これ...」
女性は私が持っているメモに気付いたようだった。そこには私の新居の住所、位置が書かれている。
女性「──ここに...行きたいんですか?それでしたら...あっ」
なんか私抜きで話が進んでいるように感じる。2人しかいないのに。何で私こういう時に限って話せないんだろ...いわゆるコミュ障ってやつかこれ←
すると突然、女性は誰もが想像しないであろうことを言い出した。
女性「お茶しませんか?」
夏海「────は?」