第5章 俺の進む道─寺島上京物語─
─────
寺島「おぅわ、人多いなー...」
俺は東京に来た。ちょっと人多すぎない?これが普通なの東京って?
今日から東京で俺の新しい生活が始まる。正直、不安で仕方がない。バイトをしながら専門学校に通い、なんとか食っていかないといけないからなー...
そりゃ不安になるよね。初めての東京だよ、すげー都会だよ?見てよこの人。何人いるの?人口密度高すぎでしょー。
東京で借りる部屋は決まっている、らしい。東京駅からまた別の電車に乗り換えるらしいけど、正直どの電車だか分からない。1人で行ける気がしない...。
寺島「とりあえず手当たり次第歩いてみるしか──」
◆
寺島「全っっっ然、わかんねー...」
ここどこー、なにこれ迷宮?ダンジョン?ドラ○エ?誰か助けて...。
あれから10分ぐらい歩いている。本当ダンジョンにしか思えない。絶対どこかに宝箱とかあるだろこれ。もう東京で生きていける気がしない──。
結局俺は駅員さんに散々お世話になり、やっと乗るべき電車にたどり着く。電車に乗る寸前まで駅員さんは側にいてくれた。すげー迷惑をかけてしまった、お勤めご苦労様です...。
んで東京の電車ってのがこれまたすげーすげー。なにこの人混み、今って通勤時間じゃないよ?通勤時間帯はどうなってんのさ、想像するだけで怖い...。