第2章 声優
美香「なんか、前よりもずっと明るくなったよ。前からよく笑ってたけどさ、今の方がなんか笑顔よく見る。」
夏海「そ、そうかな...」
私は前よりよく笑うようになったらしい。特に内気だったわけではないし、全然明るいほうだった。至って普通の女子高生。
でも演劇部だったときもよく言われたな、楽しそうって。
美香「演劇部入って良かったね、夏海。」
夏海「うん、楽しかったよ。声かけられたときはちょっとビビったけどね、全然後悔してない。」
美香「夏海、女の子になった」
夏海「は?」
美香「だから、女の子になった」
夏海「も、元々だよっ!!」
美香「うわっ、ごめんって!!でもね、なんか可愛くなったよ。恋でもした?」
夏海「なっ!...」
美香「あれっ、もしかして図星?」
夏海「ちっ、違うし!してないし!!」
まさか、ね。してないしてない。そんな、恋とかしたことないし...。