第1章 出会い
夏海「あの...そんなこと言われると...恥ずかしいです...」
寺島「えっ...あぁごめん!その...む、無意識のうちにすごいこと言ってたんだね俺...ははっ」
寺島さん、私マジで照れます、ほんと...こんなの慣れてないし...
◆
寺島「荷物まとまったー?」
夏海「はい、もう帰れますよー」
私たちはこの日から2人で帰るようになったんだ。
偶然にも私たちの家はそんなに遠くなくて、寺島さんの言ったとおり私の家の方が少し学校から近かった。それでも、お互いの家は歩いて5分かからないくらいの距離。寺島さんは毎日私の家まで送ってくれたんだ。
寺島「じゃ、またね」
夏海「はい、わざわざ家までありがとうございました」
寺島さん、ほんと優しいな。こんな私を家まで送ってくれるなんて。演劇、頑張らなくちゃいけないな。
こんな感じで、私の演劇部での3週間はあっという間に過ぎていったんだ。