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声優目指します~寺島拓篤さんを追いかけて~

第1章 出会い


 
夏海「あの...そんなこと言われると...恥ずかしいです...」

寺島「えっ...あぁごめん!その...む、無意識のうちにすごいこと言ってたんだね俺...ははっ」


寺島さん、私マジで照れます、ほんと...こんなの慣れてないし...







寺島「荷物まとまったー?」

夏海「はい、もう帰れますよー」


私たちはこの日から2人で帰るようになったんだ。

偶然にも私たちの家はそんなに遠くなくて、寺島さんの言ったとおり私の家の方が少し学校から近かった。それでも、お互いの家は歩いて5分かからないくらいの距離。寺島さんは毎日私の家まで送ってくれたんだ。


寺島「じゃ、またね」

夏海「はい、わざわざ家までありがとうございました」


寺島さん、ほんと優しいな。こんな私を家まで送ってくれるなんて。演劇、頑張らなくちゃいけないな。



こんな感じで、私の演劇部での3週間はあっという間に過ぎていったんだ。
 
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