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声優目指します~寺島拓篤さんを追いかけて~

第1章 出会い


 
荷物をまとめた人から帰路につく。


部員「じゃ、みんなまたね!大久保さん、また明日もよろしくね。」

夏海「あ、はい!お疲れ様でした。」

部員「大久保さん、お疲れ様でした!!」

夏海「お疲れ様でした!また明日。」


演劇部のみなさんは先輩後輩関係なく、私に優しく接してくれた。演劇部ってこういう雰囲気なんだな、この感じ好きかも。みんな優しくしてくれてよかった。



夏海「それにしても、1人で帰るの久し振りだな...。」


そう、私はいつも美香と一緒に登下校している。よっぽどのことがない限り1人で帰ることはない。

これが3週間続くのか...美香おっちょこちょいだもんな、他の友達と帰るって言ってたけど、心配だな...


そんなことを考えているうちにみんな帰って行き、部室には私と寺島さんの2人だけになっていた。


寺島「ねぇ、夏海ちゃん」

夏海「あ、寺島さん、お疲れ様です」

寺島「お疲れ様。あのさ、家、どの辺?」

夏海「歩いて15分くらいですけど...毎日歩いて登下校してます。」

寺島「ほんと!?あ、あのさ...よかったら、い、一緒に帰らない...?」

夏海「えっ...」


寺島さんは少し頬を赤らめて私に言った。
そんな顔されたら私まで赤くなっちゃうよ...


夏海「あ、あの、寺島さんも家近いんですか?」

寺島「うん、夏海ちゃんと同じくらいかな。俺の方が少し遠いかも。」

夏海「そうなんですか...あの、よければご一緒させてください。」

寺島「ほんと!?やったー!!一緒に帰ってくれる!?ほんとに!?」

夏海「は、はい!」


うわ...寺島さんすごい嬉しそう...なんか照れるな...


寺島「もしよければ、公演会まで毎日とか...駄目かな...?」

夏海「あ、あの...私なんかと一緒でいいんですか...?」

寺島「うん、君と...帰りたいんだ」


ちょ...そんな顔で言わないでくださいよ...いや、マジで...
 
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