• テキストサイズ

僕だけの君だと思っていた【声優】

第9章 嵐の前の静けさ


<入野自由side>

さくらちゃんがマネージャーになって
1ヶ月ほどがたった。

あれからさくらちゃんは何もなかったかのように
接してくる。

ぼくの気持ちは変わっていない。
むしろいつも近くにいるのに
何もできない。
そのことで余計に
さくらちゃんへの気持ちは
高ぶっていた。

そろそろデートに誘ったりしたいんだけどなー、、、。
好きになってもらいたいなんて言ったけど
好きになってもらえるような言動を
起こせてないし、、、。

僕は今日もそんなことを考えながら
楽屋にいた。
そこへさくらちゃんが戻ってきた。
なんだかウキウキしている様子。

入野「どうしたの?なんかあったー?」

主「あっ、入野さん!
実は楽しげなお仕事入ったんですよ〜!」

入野「楽しげなってー?」

主「はい!
題して、人気男性声優が行く、温泉旅館巡りー!
って企画がありまして!!!」

入野「温泉に行くってこと?」

主「はい!しかもメンバーが、
櫻井さんと神谷さんと福山さんと
小野さんと中村さんと、入野さんの
6人ってことらしいです!!」

入野「へ〜!楽しそう!
、、でも、さくらちゃんが楽しそうにしてるのは
なんでなの?」

主「だってこの6人、あのアニメの
6人さんでしょ??
ファンの方が喜ぶだろうな〜って思って!!」

さくらちゃんは1ヶ月間で業界のことをだいぶ学び、
今ではファンの方にいっぱい喜んでもらえるように
考えながら仕事をしてくれてる。
だからこのような企画が
ファン受けするだろうと、きっと嬉しいのだろう。

入野「そうだねっ
それは、どんな形になるの?
円盤化とか?」

主「そうですー!
円盤化するみたいですよ!
まぁ一応仕事ですけど、
温泉旅館泊まれるみたいなので、
入野さん良かったですね!
日頃の疲れを取ってきちゃってください!!」

ニコニコしながら言う彼女。
あぁ、やっぱりいい子だしかわいい。

主「あ、それと実は、、マネージャーも
一緒に行かなきゃなので、、
わたしも一緒に行くんですけどね、、、」

、、、。
さくらちゃんと一緒に温泉ロケ?
いや、別にマネージャーだから
一緒に入るわけじゃないけど、、、。
嬉しいような、、、。
でも、一緒に行く5人の先輩たち、、、。
絶対危ない。
/ 68ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp