第5章 福山潤さんと櫻井孝宏さん。
<入野自由side>
もうっ、やっぱり潤さんまで変な目で
さくらちゃんのこと見てたな。
なんかもうさくらちゃんが心配になってきた。
さくらちゃんの手を引きながら僕はそんなことを考えていた。
主「、、あの、、入野さん、、手、、」
入野「あっ、ごめんごめん」
僕はさくらちゃんの手を離すと、
不思議そうな目で僕を見ていた。
主「入野さん、急がれてましたか?」
入野「えっ、あっ、、うんっ、そうそう。
ちょっとトイレ行きたくってさ」
僕は嘘をついた。
ほんとはあまり潤さんにさくらと
接触して欲しくなかったからだ。
主「あっ、すみません、、
そしたら、わたし先に楽屋行ってますので、
行ってきてください。」
入野「うんっ、じゃ、またあとで」
さくらちゃんと別れ、
ほんとうはトイレなんか行かなくて良かったけど、
変に思われたら嫌なので、
一応トイレへ向かった。
トイレに入るとまた潤さんと会った。
福山「自由くん、さくらちゃん、
ほんと可愛いね〜」
入野「そうですか?」
僕は少しイライラしながら答えた。
福山「可愛いやん!
え、なに?自由くんはそう思わへんの?」
いや可愛いだろ。
でも僕はさっきの態度を見られているので、
素直に答えることが出来なかった。
入野「べつにっ、ただのマネージャーですよ。」
福山「ふーん、、そうなんや。
なら、俺さくらちゃんのこと、狙ってもいい?」
入野「えっ、ちょっとなに言ってるんですか笑
冗談でしょ?」
福山「冗談やないよ?俺あの子すごくタイプやな〜
色白やしスタイルいいしさ。」
潤さんは本気なのだろうか。
入野「別にいいんじゃないですか〜
ただ、彼氏いるかもしれませんよ?」
福山「まだ聞いてないんやろ?自由も。
なら俺から色々話してそのへんも聞いてみよっ〜っと」
潤さんはなんだか楽しそうになってきている。
潤さんは僕から見ても
見た目も悪くないし話していて面白い。
さくらちゃんが潤さんと仲良くしてるとこを想像して、
少し胸がチクっとした。
入野「まぁ、潤さんと僕、なかなか現場一緒にならないから、
あまり話せないと思いますけどね」
福山「ほんならあとで連絡先聞きに行くわ」
潤さんはあくまでも本気なようだ。