第2章 day1 「有栖川 帝統」
部屋に入り店長に電話を入れる。
その間に帝統さんはルームサービスのメニューを眺め始める。
本日は4時間コース。
15分前にアラームはセットしているけど計算しながら動かなきゃな。
「ゆいな 、ほい。」
ぽん、と手渡されたのは本日のコースのお金といつものオプションのお金。
より数万円多い。
「帝統さん、多い…」
「多い分はお前の取り分。その分サービスよろしく。」
ニカッと笑った帝統さん。
そのあと帝統さんはぺちぺちと膝を叩き私を膝に座らせる。
「ゆいな は何食いたい?」
メニューを見れば、美味しそうなごはんの写真がたくさん。
最近のラブホテルはご飯も豪勢になったよなぁと感心しながらパラパラとページをめくる。
特にこれが食べたいというものはなく、無難にエビドリアを選択。
帝統さんはうんうん唸りながら、ステーキとラーメン、チャーハン、唐揚げに決めたらしい。
早速帝統さんがフロントに電話を入れ、私はお風呂の準備をする。
お湯を溜めタオルを使いやすい位置に置き、帝統さんのところに戻ると、帝統さんはコートを脱ぎソファで寛ぐようにしてAVを見ていた。
聞こえる喘ぎ声を無視し隣に座ると帝統さんは私を膝の上に乗せる。
少し開き気味の帝統さんの足の間に自らの足を揃えて入れると後ろで帝統さんがくすりと笑う。
「なあ、あの女優みたいに足開けるか?」
大画面をみれば、AV女優が男性の足をまたぐようにして足を開きながら喘いでいる。
私は帝統さんに足を閉じさせると足を跨ぐようにして座り直した。