第1章 ローがCPの一員だったら※
ローとレイラは、潜水艦の中のローの部屋にいた。ベッドの上で繋がったままの二人。ローはそのまま彼女の額にキスを落とした。
「ロー?私を…始末するんじゃ…?」
「するかよ。あれは、"芝居"だ。」
「…え?じゃあ…サイファーポールを裏切ったってこと?」
ローからのキスの雨を受けながら、レイラはローの瞳を見つめた。
「…そうだ。サイファーポールが追いかけてこようと、世界政府が何かしてこようと、お前を失うことより怖いことなんてない。…レイラ、愛してる。」
レイラの唇を荒々しく奪うと、レイラの中のローが再び元気になる。
「ロー…あなたが何者でも構わない。例え世界政府が追いかけてこようと、あなたがいなくなることより怖いことなんてないわ。…ロー、愛してる。」
キスの雨を降らせながら、ローの律動が始まった。
「お前のナカは、最高だな…!」
先程までの行為のせいで、溢れ出る愛液が卑猥な音をとめどなく発する。その音が耳に届く度に快楽が押し寄せてきて、キュウキュウと締め付ける。
「…あッ!…んぁぁッ!」
快楽の波に溺れた二人は朝まで何度も身体を重ね合わせた。
「サイファーポールから、よく逃げれましたね。」
ペンギンが心底感心していた。
「あれはな、麦わらの一味がルッチ達を倒してくれたのと、オレがウォーターセブンに行かなかったからだ。」
「麦わらの一味?」
「最近急成長の奴らで、ニコ・ロビンというオハラの生き残りの女のために、世界政府に喧嘩を売った大バカ野郎だ。まぁ、おかげでやりやすかったがな。ステューシー一人くらいならなんとでもなったしな。」
「世界政府に喧嘩を…とんでもねぇことするやつがいるんすね。」
「オレも似たようなもんだろ…麦わらの一味…面白ェ…」
ローはニヤリと笑みを浮かべた。
「…そうっすね。レイラのために野望捨てるなんて、大バカですよ…でも、そんなキャプテンだから俺たちついて行くんすよ!」
「言うじゃねェか…」
ローは少しだけ顔を赤らめて、照れくさそうに頭を掻いた。
「…で、どうするんすか、これから。」
「決まってんだろ、まずは11年前の本懐を遂げることからだ。世界政府はそのあとでいい。」
全ては愛する人のために。