第5章 高熱※
「…レイラ…」
「サンジ、そばにいて…あっためて?」
「そ、それって……」
言った私も、サンジも顔が赤い。私は違う意味で熱が上がった。
「…んんぁッ…あぁッ…」
サンジのキスが私の身体を這い回る。キスを落とされた箇所全てに、赤い花が咲いていく。
サンジのキスが胸の膨らみに落とされ、蕾を唇と指で刺激されると
耐えきれず、さらに甘い声をあげた。
「…ひゃぁッ…んッ…あぁッ…!」
ビクビクと反応する身体。子宮の奥からジワジワと何かが湧き上がってきて、サンジの指が私の下半身に触れる時にはグッショリと濡れていて…
「濡れてる…胸への刺激だけでこんなに…」
私のナカはサンジの繊細な指の動きで掻き乱され、溢れ出る蜜がとまらない。
サンジは、嬉しそうな笑みを浮かべ、蜜壷に舌を這わせた。
「…あッ…いやっ…そんなとこ…舐めちゃダメぇ…」
途切れ途切れにサンジにイヤイヤを伝えても、それはかえってサンジを煽るだけだった。
「可愛なぁ…もぅ、我慢できねぇよ……挿れていいか?」
「…あッ…私も…サンジが欲しくてガマンできない…来て…」
足を開かれ、蜜壷の奥にサンジのモノがゆっくりと埋まっていく。
全てを受け入れた私のナカは、サンジのモノを奥へ奥へと引き込んでいく。
「相変わらずのキツさ…たまらねぇ…動くよ?」
「…うん…」
囁くように耳元で言われ、擽ったさでさらに締め付けてしまった。
ゆっくり始まったサンジの律動に合わせて上がる甘い声。自分でも驚く程の甘さだ。その声がサンジを煽り、律動が激しさを増していく。
「んあッ!ああッ…いいッ…もっと奥まで突いてっ!サンジ……」
「ッ…!レイラ…すげぇ締め付けてる…気持ちいいか?」
「…ひぁッ…あッ…もうダメぇ…」
サンジに首筋にキスを落とされ、耳殻をペロリと舐められた瞬間、私は絶頂に達した。同時にサンジも私の子宮の奥に自身の欲望を吐き出した。
いま、熱くなっている私の身体は、サンジによって上げられた熱によるものだ。この熱は彼にしか上げることができない。サンジの熱も上がっていて、彼の熱は私しか上げられない。
寒気も、節々の痛みもないのに、上がった"高熱"は、サンジといる限り下がることはない。薬や治療の効かない、愛の"高熱"だから。