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気まぐれ中・短編集【ONE PIECE】R18

第1章 ローがCPの一員だったら※



ローは、ある野望のため、諜報機関サイファーポールに海賊という素性を隠し、潜入した。暗殺、天竜人の警護…など反吐が出るような仕事にも、野望のためならばと耐えていた。

ある時、ローは一つの暗殺依頼を受けた。同じサイファーポールのロブ・ルッチや、カクは、ガレーラカンパニーに潜入中のため、一人で任務を行うことになった。

その依頼とは、"虹色の瞳を持った女を始末しろ"というものだった。漠然とした特徴しかわかってない。髪の色や肌の色も、年齢さえも。だが、調査をするうちに、案外近くにいることがわかった。彼女がいたのは、シャボンディ諸島のある酒場だった。

ローが立てた計画は、彼女の"恋人"になること。

様子を伺い、酒場に出入りしているそこそこの海賊に、ある程度の金額を支払い悪役をやらせることに決めた。
偶然を装い自分は、襲われている彼女を助ける。
そこから何度も偶然を装い、運命の出会いと思わせ、彼女の気を引く、というもの。

ローの容姿なら、大抵の女はすぐに落ちるからだ。


「なぁ、この後俺と遊ばない?ねーちゃん。」

いやらしい笑みを浮かべながら、男はレイラの手を掴んだ。

「……やめてくださいっ!」

振り払おうとするも、強い力で掴まれていてレイラの力ではどうにもならない。思いっきり、身体を捻った。すると、持っていたお酒が男にかかってしまう。

「何すんだ!てめぇっ!」

男は怒って、レイラを殴ろうと拳を振り上げた。

「申し訳ありません、弁償させてください!」

ペコペコと頭を下げるが、酔って怒りが頂点に達している男は、聞き入れなかった。レイラの髪を掴み、乱暴に立ち上がらせ、拳を振り下ろそうとしたその瞬間。

「ROOM……シャンブルズ!」

ローがレイラを助けた。

「やめろ。この女は、謝ってるだろうが!やめる気がねェんなら、オレが相手してやる。来いよ…!」

金を払ってるとはいえ、容赦なくバラす。

「うぁぁっ!コイツ危ねぇ!」



「……大丈夫か。」

「ありがとうございます。」

女のこぼす涙の美しさと笑顔の美しさに、不覚にも、心臓が跳ねるのを感じた。

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