第3章 誕生祝い to Jun
我ながら力作の誕生日飾りはみんなに褒めてもらえたし。
何より潤がすごく喜んでくれたから、頑張った甲斐があったと思えた。
でも俺的勝負の日は今日!
潤の誕生日当日だ!
今日は潤と映画見てご飯食べる予定。
潤が誕生日は2人きりでデートしたいって言うから。
全然いいんだけど…
そんな風に言ってもらえて嬉しいんだけど…
改めてデートとか言われると照れくさい///
………で。
実は今日は潤にサプライズプレゼントを用意してる。
去年は絵をプレゼントして。
あれも渡すまで黙ってたからサプライズっちゃサプライズだったんだけど。
でも今年のは違う。
潤を驚かせたくて、それ以上に喜ばせたくて。
ちゃんと考えて計画したサプライズだ。
こういうサプライズとかさ、本当は得意じゃないっつーか…むしろ苦手なんだけど。
じゃあ何でやるのかと言えば。
ニノの誕生日の時、不器用なのにニノのために一生懸命頑張り続けた翔くんと、プレゼントをもらって本当に幸せそうに笑うニノを見て。
ちょっと感動したし。
俺も潤のあんな顔を見たいって思った。
俺が潤をあんな幸せそうな笑顔にしたいって。
だからこっそりプレゼントを用意して、ない頭を捻りまくって渡し方も考えた。
正直うまく行くかは分からない。
翔くんみたいにロマンチックなシチュエーションにまでこだわったり、プロポーズみたいな愛の言葉を囁くとか俺には無理だし。
それでも俺なりに頑張って考えたから、あとは少しでも潤が喜んでくれることを祈るだけだ。