第2章 誕生祝い to Nino
「え?すごい楽しいけど…なんで?え?俺つまらなそうな顔してる?」
「ううん、楽しそうに見えるけど…俺かなり強引に誘っちゃったからさ、断れなかっただけだったら悪かったなって思って…」
「そんなことないよ。誘ってもらえて嬉しかったよ」
そう言って笑う風ぽんは本当にそう思ってくれてるみたいで。
本当に楽しそうに見えてたけど、こうやってちゃんと言葉にしてもらえると安心する。
「でも、やっぱり何かプレゼントさせて!風ぽんにはいつもお世話になってるしさ」
「そんなこと…」
「あるの!いつもありがとう」
ちょっと真面目に伝えてみたら、風ぽんは照れたみたいに少し顔を赤くした。
「だからプレゼントさせてよ。誕生日祝いといつものお礼を兼ねてさ」
風ぽんはしばらく考えてたけど、そのうち赤い顔のままこくりと頷いてくれて
「後で一緒に選ぼうよ。今日の記念にもなるようなもの」
「うん。ありがとう、相葉ちゃん」
ふわりと微笑んだ顔が可愛くて、ちょっとドキっとした。
いやいやいや!!ドキって!!
慌てて自分に突っ込む。
だって風ぽんだよ?
ドキっとするなんておかしいでしょ!
そりゃ、風ぽんのことは好きだけど。
一緒にいて楽だし、居心地いいし。
すごい優しくて、気が回って、面倒見がいい、高校に入って初めて出来た友だち。
ニノとはまた違う、俺にとってめちゃくちゃ大切な親友。
そう、親友なんだよ。
変な目で見ちゃ風ぽんに失礼だ。