第13章 誕生祝い to Nino * 3rd
-Nside-
なに話してんだか分かんないけど、やたら楽しそうな雅紀たち。
3人でケラケラ笑い転げてる。
「なに笑ってるんだろ?」
「なんだろうね?」
「楽しそうだよねぇ。はい、あーん」
首を傾げてたら、また智がご飯を口元に運んでくれる。
「あーん」
…って、条件反射的に食べちゃったけど、これいつまで続けるのよ。
「もう自分で食べれるよ?これじゃ智も翔ちゃんもご飯食べれないじゃん」
「いいのいいの。俺たちがやりたくてやってるんだから」
「ニノの誕生日なんだもん。甘やかさせてよ」
いい加減重いだろうし、膝から降りようとするけど翔ちゃんの手は全く緩まないし。
智は次のおかずを選んでる。
2人ともニコニコしてるけど、やめる気配は全然ないな…
「2人はいつも激甘じゃん」
「誕生日関係なく年中無休で甘やかしてんだろ」
雅紀と潤くんから入ったツッコミもまるっと無視して。
「はい、ニノ♡」
「あ、カズ。ご飯粒ついてる♡」
抱っこもあーんも続行されるみたいだから、おとなしくされるままにすることにした。
だって、なんだかんだ言っても、こうやって甘やかされるのは嬉しいもん。
とっても幸せだもん。
翔ちゃんも智もいつも優しいけど、今日は誕生日だから特別優しい気がする。
それなら、俺だって思いっきり甘えたっていいよね。