第1章 新年度
ーOsideー
新年度が始まって2年生になった。
心配してたクラス分けは、なんと!
みんな一緒だった!
潤もニノも翔くんも雅紀も、風間まで!
ニノと翔くんは相変わらずラブラブだし、俺と潤のオツキアイも…まぁ順調だと思う。
今年も楽しく過ごせそうだな。
ちなみに潤は、クラス分けを見た瞬間にこんな都合のいい話あるか?!って不審がってた。
でも実際にあったわけだし。
本当にみんな同じクラスだし。
別に悪いことじゃないし。
むしろすごく嬉しいことだし。
潤だって絶対嬉しいはずなんだからさ。
素直に喜べばいいのにって、俺は思ってる。
「おはよ、潤」
「…はよ」
朝、まだ眠そうな潤と一緒に学校へ向かう。
本当に朝弱いな。
「ふふっ」
「何笑ってんだよ」
朝の潤は機嫌が悪い。
でもそんなところも愛おしいって思っちゃうんだから、俺って自覚してる以上に潤のこと好きなんだろうな。
「潤が可愛いなーって思って」
「ばっか!可愛いのは智だろ!」
不機嫌なままだけど、ちょっとだけ耳が赤い。
照れてる…
やっぱり可愛い。
「ふふふ」
「笑うなって」
俺たちは、ニノたちみたいにしっかり待ち合わせ時間や場所を決めたりはしてなくて。
でも、いつの間にか、なんとなく時間を合わせて一緒に学校まで行くようになった。
自然とそうなったことが嬉しい。
朝の何気ないこの時間が幸せだ。