第4章 生徒会
「ごめんごめん!全然変じゃないよ!」
俺が不安になってるのに気付いた翔ちゃんはすぐに謝ってくれた。
「ただね、カズの答えが俺が想像してた通りだったから…つい。笑ってごめんね?」
でも、ごめんねよりも気になることが…
「想像してたって何?」
「カズに生徒会に入らないか打診しても、どっちでもいいって言うんじゃないかなって…そう思ってたんだ」
翔ちゃんは楽しそうに教えてくれたけど、俺は何となく恥ずかしい。
俺が自分で決められないの翔ちゃんにはお見通しだったんじゃん…///
でも投げやりに何でもいいって言ってるわけじゃないんだよ。
翔ちゃんと一緒だから。
一緒にいられるなら、どっちでもいいってだけで。
それなら翔ちゃんが良い方がいいなって…
だから翔ちゃんに決めてって言ったんだもん。
心の中でぶちぶち言い訳してみるけど、まぁ何を言ったところで自分で決められなかったっていうのは変わらない。
翔ちゃんは笑いを引っ込めると、俺の目をじっと見つめた。
「俺が決めていいの?」
「うん」
「本当に?」
「うん」
何度も確認してくれる。
でも何度聞かれても俺の返事は同じだよ。
翔ちゃんの決めた答えが俺の答えなんだ。
「じゃあさ」
「うん」
「一緒に生徒会入っちゃおうか」
そう言ってイタズラっぽく笑った翔ちゃんは、何か吹っ切れたようなスッキリした顔をしていた。