第2章 安土と越後の姫
その場所で佐助が見たのは、
呆然と座り込む葵と、
その様子を唖然と見つめる三成ほか、
葵の側にいた者たちの姿だった。
謙信「無事だったのか?葵」
葵「へ?ええまあ」
葵は謙信の声に気づくと、
ほっとしたような顔をした。
佐助「おかしい」
政宗「何がだ」
佐助「ワームホールは、
たしかに発生した気配がする・・・
だが葵さんは無事だ・・・
一体何が・・・?」
三成「それにしても驚きました」
秀吉「どうした三成」
三成「雷が葵様の近くに落ちて、
何やら変な物が現れたのですが、
葵様に触れた瞬間、
バチバチと音を立てたあと、
跡形もなく消えてしまったので・・・」
怪訝そうに何やら思案する佐助と、
それに対し三成は不思議そうにそう語った。