第2章 安土と越後の姫
そのあと、着物を再度着た葵は、
謙信に内緒で着物を贈りたいから、
少しだけ席を外してほしいといわれ、
葵は三成らに連れられ、
安土城を散策することにした。
信長「・・・着物ぐらい本人に、
内緒で贈る必要もなかろうに」
謙信「普通の物ならば隠さん」
政宗「普通じゃねえってか・・・」
家康「そんなもの舞に作らせるのやめてくれない?」
光秀「軍神がそこまで必死になるとは、
夜のお楽しみの衣装でも贈るつもりか」
佐助「謙信様、コスプレプレイは、
葵さんの同意を得てしてください」
謙信「なんだそれは」
佐助「その仕事の人の恰好をしての夜伽です」
謙信「・・・そんなことはせん」
秀吉「じゃあそこまであの子に隠して、
贈りたい服とはなんだ?」
謙信「あの娘とそのうち婚姻を結ぶ。
五百年後の婚姻の衣装が、
見たくなったそれだけだ」
謙信はしれっという。