第2章 安土と越後の姫
舞「えっと・・・五百年後の結婚式の衣装って・・・」
佐助「ウェディングドレスのことだろう。たぶん」
信長「なんだそれは?」
舞「白いレース・・・
布でできた着物です」
政宗「できそうなのか?」
舞「うーんどうだろう。
まず布調達ができるかどうか・・・」
謙信「布なら軒猿を使って集めさせる。
布さえあれば可能なのだな?」
舞「あの・・・あまり期待しないでいただけると・・・」
謙信「そうか報酬は払う。
期限はおって言う」
光秀「婚姻というわりには急いでおらんのだな」
謙信「こちらにもいろいろ事情があるからな。
婚姻を結ぶとはいったが、
家臣どもの説得がまだすんではおらん」
佐助「ここでは身寄りのない葵さんが、
謙信様のもとに嫁ぐだけで一大事ですからね」
家康「あきれたてっきりその辺の事情片付いてから、
舞に仕事頼みに来たと思ったのに」
政宗「舞に作らせて婚姻反対されたらどうすんだ」
家康はあきれ、
政宗もため息をつきながらそう問う。