第6章 上杉の忍び(謙信ED)
忍「け・・・謙信様!?」
謙信「だから気にするなといったのだ」
忍は呆然と手を見つめていた。
そんな様子を謙信はじっと見つめる。
やがて同時に口を開く。
謙信「お前さえよければ・・・」
忍「謙信様さえよければ!!」
謙信「!!」
忍「私・・・今何を・・・」
お互い自分が言おうとした言葉に、
自分の唇を手で押さえ驚いていた。
だが、お互いそこまで出かけた言葉を、
今更なかったことにはできない。
今度は言葉をつげず、お互いに向き合うと、
どちらともなく唇を重ねていた。
忍「ん・・・」
謙信「・・・っ」
お互いその唇の甘さに酔い、
その口づけはだんだんと深くなっていく。