第6章 上杉の忍び(謙信ED)
謙信は酒を堪能しご機嫌だったが、
ふと空をみて顔をしかめる。
謙信「いかんな・・・一雨きそうだ」
謙信がつぶやいた瞬間、大粒の雨が降り出す。
この状態で城に帰るのは危険と判断した謙信は、
忍を連れ一軒の小屋に入る。
謙信「いい気分に水を差しおって」
後で酒を飲みなおすかそんなことを思いながら、
謙信はため息をつく。
忍は謙信より少し離れたところで座っている。
主君である謙信が風邪をひいたらいけないと、
小屋にあった囲炉裏に火をつけようとしている。
謙信「・・・やめろ。お前がやると危ない」
忍の手つきが怖かったのか、
忍を制し、謙信が囲炉裏に火をつけた。
忍「謙信様。
さすがにこれくらいはできますよ?」
謙信「できるように見えなかったぞ・・・」
謙信はあきれながら、囲炉裏の火を見つめる。