第4章 君に捧げる恋歌(今川義元)
義元「・・・それは俺の都合いいように、
解釈しちゃってもいいのかな?」
義元はふわりと笑う。
忍「勝手にしなさいよ。
大体、興味ない男と、
指切りの約束も、
秘密に会うのも、
あんな歌聞かせるのも・・・
あと・・・部屋で二人きりで会うのも、
そんなことするわけないでしょ。
私もあんたに歌聞いてもらうの嬉しかったの・・・
だから・・・無理やりされた時、
騙されたと思って悲しかった・・・
私が好きなら、
もうこんなことしないで・・・」
始めは気の強い声だった忍は、
再び涙を流し始めていた。