第4章 君に捧げる恋歌(今川義元)
義元「ありがとう・・・
最初はこうするつもりなんてなかったんだ・・・
本当にただ君の歌を聞きたかった。
もっと君を見たかったんだ・・・
君がとても綺麗だったから・・・」
忍「綺麗って・・・」
義元の言葉に忍は頬を赤らめた。
義元「だから・・・あそこでの秘密の逢瀬だけで・・・
最初は本当に満足だったんだ。
だけど・・・君の歌声を聞き続けるうちに、
君に会うにつれ・・・
それだけじゃ足りなくなった・・・
もっと君が欲しくなった。
そんな時にここで君に会った・・・
俺は嬉しさと同時に、
俺の中に醜いものが生まれたのを感じたよ。
気づいたら制御できなくなって・・・
君を抱いてたよ・・・」
義元は自嘲的な笑みを浮かべると、
忍の身体を自身の胸板に再び押し付けていた。