第38章 夜のタカは天を舞う(織田信長)
自身の部屋にて、
忍はいまだ悩んでいた
忍「本当にこんなの、
役に立つのかな・・・」
家康「忍、何してんの?」
春画や道具とにらめっこしていたら、
家康がいつの間にか、
部屋に入ってきていたらしく、
忍の手に持っているものを見て、
ドン引きしていた。
忍「や・・・家康これは違うの!!」
家康「なにが違うのか知らないけど・・・
とりあえず信長様と秀吉さんには、
内緒にしておいてあげる」
忍「いや誤解だってば!!
そもそも家康は何しに来たの?」
家康「ああ・・・なんか政宗さんと光秀さんに、
これ頼まれたから」
家康はそういうと、
何かの薬の入った小瓶を手渡す。
忍「きれいなビン。これ何?」
家康「さあ?なんかこういう、
成分の薬調合してくれって、
あんたが言っていたって、
いうから作った・・・んだけど・・・
・・・その様子だとあんた、
何も知らないみたいだね」
忍「うん・・・何も知らない」
家康「そ・・・一応あげておくけど、
使わないことをおすすめするよ
まあ簡単に言うと飲まないことだね」
忍「なんで?」
家康「理由は言えない。
だけど忠告はしてあげる。
これを使うなら、
後戻りしない覚悟を決めること。
そうでないなら、
やめておいたほうがいい」
忍「なんで・・・?」
家康「あんたは何も知らなくていい。
忠告はしたからじゃあね」
家康はそう告げると、
忍の部屋を後にした。