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イケメン戦国短編集2

第37章 虎の贈り物(真田幸村)


その夜、
幸村と忍は、
褥の上で向かい合っていた。
久しぶりの逢瀬で、
不思議とお互い、
そういう気分になっていた。
だが忍は、
昼間の信玄の言葉を思い出していた。

忍「ねえ幸村・・・」
幸村「なんだよ。
   やめろとか聞かねえぞ」
忍「そうじゃなくて・・・」
幸村「どうした?」

忍「その昼間・・・信玄様が・・・」
幸村「おい、何もされてねえだろうな?」
忍「さ・・・されてないよ。
     その幸村とうまくいってるのか・・・
     って聞かれて、
     あとこれ・・・」
忍は幸村に、
信玄からの贈りものである箱を見せる。
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